白樺山荘 札幌本店

今回は、またまた、私のご近所さん。地下鉄南平岸駅をマックスバリュー（昔は、札幌フードセンター）側に降りると、すぐの「白樺山荘 札幌本店」をご紹介します。


この店の一番人気、そして私のお薦めは、やはりなんといっても｢味噌ラーメン(700円)｣です。白糀味噌と白味噌をブレンドし、ゴマ油、オイスターソース、にんにくなどと合わせた秘伝のタレを、豚骨､豚足､昆布､野菜などを強火で10時間煮込んでつくるスープで割って出来上がるこってり味の味噌ラーメンは、まさに麺と具材、そしてタレとスープの絶妙なバランスが保たれてこそ完成するもの。店主のこだわり「さじ加減」の意味がよく伝わる一品です。目の前にラーメンが運ばれてきた時、こってりした脂が層を成しているため、初めて目にする方は脂ぎってくどそうな感じを受け、驚きますが、スープ自体は、味噌独特のコクとひき肉の旨味のバランスが良く、濃厚ですが思ったほどくどくなく、すんなりと飲むことが出来ます。

麺は中太縮れ麺。コシがあってスープとの絡みも”グゥー”です。具”グゥー”材のサイコロ状に切られたチャーシュー、たっぷり目のモヤシ、食感の良いキクラゲがバランス良く乗せられています。まさに、具材の分量まで、試行錯誤で、足したり引いたりしながら完成させ、最後のスープの一滴までお客に飽きさせないぞという、店主の気概が感じられる一品です。

ラーメン以外でも、店自慢のオリジナル「パオギョーザ」は、北海道名物の行者にんにく入りでスタミナ抜群、熱々の肉汁があふれ出る小さな円形お焼き形の一風変わったパオギョーザでビールを飲みながら、ラーメンが運ばれるのを待つのもおつなものです。また、開店当初からのサービスで、各テーブルに竹かごに「ゆで玉子」がドーンと用意されているのも、「舌やすめ」にもってこいで、うれしい心配りです。

でも、最近、少し残念なのが、南平岸の札幌本店に、店主不在のことが多いということ。お店が増えてしまい、大変なのでしょうが、やはり、作り手が変わると味も微妙に異なるもの。同じ麺に具材、タレ、スープを使っていても、その「さじ加減」により、美味しいなーと思っても、何か違和感のようなものを微妙に感じます。地元から全国的な有名店に育ったのは誇らしく、本当にうれしいけど、地元っ子のわがままを言わせてもらえば、店主を独占出来なくなったのが、ちょっと残念ではあります。


白樺山荘　札幌本店
札幌市豊平区平岸3条13丁目
■TEL：[phone]
■営業時間：11:00～20:30
■定休日：月曜日（祝日の際は営業）


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タグ：白樺山荘 味噌ラーメン 白糀味噌 豚骨 豚足 昆布 パオギョーザ 行者にんにく 肉汁